その理由は、マーユの脂肪酸組成にあります。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合、そして、脂肪酸の長さ（炭素数ごと）の割合が、程よい洗浄力になっています。このバランスが、必要以上に成分を流し出さない理由なのです。
そして、馬油（マーユ）で石けん素地を製造する際、馬油をしっとりする程度残しているので、洗い上がりもしっとり感を実感できるようになっています。

馬油（マーユ）に含まれる主な脂肪酸は、パルミチン酸（16:0）、パルミトレイン酸（16:1）、ステアリン酸（18:0）、オレイン酸（18:1）、リノール酸（18:2）、リノレン酸（18:3）があります。馬油は動物油には珍しく、不飽和脂肪酸を多く持っていますので、皮膚が柔らかくなり、その分肌の汚れも落ちやすくなります。

黒砂糖は、サトウキビの煮汁から作られる砂糖のことです。そのため、サトウキビが持つ本来の天然ミネラル、例えば、マグネシウム、カリウム、カルシウム、リン、鉄分などがバランス良く含まれています。また、砂糖は保湿効果があることも知られているところです。そのため、ブラウニーソープの泡は、マーユと砂糖により、よりしっとりとした泡に仕上がっています。